ピマンデスペレットA.O.C
最近ブームのバスク地方。
中でも代表的な特産品として必ず紹介される「ピマンデスペレット」。
いったいどんなものなの?という、バスクビギナーの方のために、今回のstudyです。
バスク地方のエスペレット村を含む10村で生産されている美しい赤色のパプリカ(ゴリア種)です。2000年4月パプリカとして唯一A.O.C.(原産地統制呼称)として認定されました。
収穫後、十数個ずつを集めて紐で結び、乾燥させ、単体・紐でつないだ形・粉にしたもの(スパイス)の三つの形態で出荷されています。
繊細な辛みの中に甘くフルーティーな香りを持っているため、粉状ものはバスク料理において主に胡椒と同様に用いられていますが、一方では菓子類にも使われます。
メキシコからスペインを通じてバスク地方に伝えられたこのパプリカは、当初(17世紀)バイヨンヌでチョコレートの味を際立たせるのに使用されていました。
そして18世紀にはハムを乾燥させる際に表面に塗られるようになり、現在では更に様々な形に加工され、幅広く料理に用いられるようになったのです。
代表的な加工製品としては、以下のようなものがあります。
- ピューレ:ソースの強い香りづけに
- パウダー:焼いた肉にかけたり、そのソースに入れる。パスタや米にからめる。卵料理やサンドイッチのアクセントに。鍋ものにかけても美味しい。
- ピマンデスペレット入りマスタード:お肉やパテの付け合せや、ドレッシングのアクセントに。