[ vol.10 ] 佐渡のイチジク
2021/12/24こだわり満載の完熟イチジク
イチゴ、マンゴー、イチジクなどのフルーツの付け合わせは、トロトロに焼き上げたフォアグラの定番です。
ある展示会での付け合わせに、黒イチジク、フランスでよく見かけたヴィオレソリエスが、使われているではありませんか!輸入が不可能な黒イチジクに出会う事ができたのです。
使われていた黒イチジクは、むしろフランスで出回っているより完熟で、申し分なし。佐渡で栽培されているとわかり、即、佐渡の観光協会に連絡を取り、生産者と会う事になりました。
最初に訪問した時は、初冬で寒く、旬の栽培も終えていましたが、次年度のこの黒イチジクの販売の約束もいただきました。
私のルーツが、佐渡にあるということも、黒イチジクへの一念の思いもありました。
モーツァルトを聴かせ、熟成を促進させるために、昔からどこの家の垣根にもなっていた椿から採った椿油をイチジクの先端に付けるなど、こだわりは満載です。
生産者からの言葉は、新しい商品を作り上げる情熱と努力の身近に感じる事ができました。
今年の黒イチジク生育は、いかなるものかを期待し、訪問すると、期待以上の驚きがありました。綺麗な黄緑色のイチジクが、たわわになっているではありませんか!
夏イチジク”キング“という品種です。夏にピッタリ、実に爽やかな味を持ち、果肉の赤いイチジク“キング“の販売も早速始まりました。
寒暖の気候の入り混じった佐渡ヶ島は、有名なおけさ柿をはじめ、林檎、みかん、苺、洋梨、ネクタリン、海の幸のアワビなど、食材の宝庫です。そして、佐渡との繋がりを機に、私の“Discover Japan“ 、美味しいもの発掘の旅に目を向ける機会になりました。